一般的な治療法について
乾癬の症状を改善するためには、脂肪代謝の異常を正す必要があります。そのためには体内毒素を排出し、善玉菌優位のきれいな腸にしなくてはいけません。
しかし、今の医学では、赤い斑点や白いうろこ状のかさぶたを取り除くなど、一時的に辛い症状を和らげるといった対症法療法のみを行っているのが実状です。
先にも述べましたが、今の医学の力では、乾癬に有効な根治療法がまだ確立していないのです。
対症療法はその効果が薄く、一度症状を和らげても、すぐに再発するということがあります。
現時点では、一般的な乾癬の対症療法として、ステロイド剤（副腎皮質ホルモン）軟膏を皮膚に塗布しています。抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤、免疫抑制剤の投与なども行われていますが、これらの薬剤の効果は、大半が一時的なものでしかありません。
ステロイド剤は強い薬剤なので、皮膚に塗布すればすぐに効果は現れますが、ステロイド剤の塗布を止めると次第に元に戻ってしまいます。しかも、リバウンドによって症状がさらに悪化してしまうのです。
さらにステロイド剤を続けると、腎臓にダメージを与え、血圧、血糖値を高めるなどの強い副作用があり、長期間の使用は生命に関わるほどの危険が伴うと言っても過言ではありません。ステロイドを使用する場合は一時的に症状を和らげるなど、限定して使うにとどめるべきでしょう。ステロイドは、乾癬の原因となる悪い因子を消し去るのではなく、体内へ押し戻してしまうのです。
そこで近年では、欧米から輸入された紫外線療法が脚光を浴びています。この紫外線療法は、夏になると乾癬の症状が軽くなることをヒントに生まれた治療法で、自然環境を利用するので安全性は確かなものです。
しかし、これも一時的に症状を和らげるものでしかなく、根本的な治療ではありません。
